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桜並木 2話

[342]  殺戮の血ねこ天使 さぁちゃん  2008-05-01投稿

中学1年生の夏休み。

ゆずゆ
「あづ〜い………。」

ゆずゆは部屋で短パンにノースリーブのTシャツの姿でうちわを扇いでいた。

和樹
「だからなんなんだよ………。」

ゆずゆの隣で和樹はうつ伏せになってのびている。
和樹は家が近く夏休みなので二人で夏休みの宿題をしていた。

がーーーーー


部屋の中で扇風機の機械音が鳴り響く。

ゆずゆ
「これじゃあ宿題出来ないよ………。」

和樹
「…まだ、一問も解けてないよ。」

ジーーーー

窓の外からはセミの鳴き声がうるさく聞こえる。

ガーーーー

ゆずゆ
「だぁぁぁあああ!!もう限界!!」

ゆずゆはいきなり立ち上がりTシャツを脱ぎ捨てた。

和樹
「お前さ、何で男が部屋にいるのに脱ぐの?」

ゆずゆ
「和樹は男にカウントされない。」

和樹
「俺は女か?」

ゆずゆ
「でも見たら殺す。」

和樹
「あそ………。まぁ、いいけどさ。ゆずゆのなんて見飽きたし、なんの得にもならないし。」

ゆずゆ
「拒否はしないんだ………、ふ〜ん………。」

和樹
「暇だなぁ………、宿題は手ぇつけられないし………。なにしよっか。」

ゆずゆ
「………。」

和樹
「ゆずゆ、何する?聞いてる?」

ゆずゆ
「………。」


ゆずゆは部屋の角をみてぼ〜っとしている。

和樹
「………。」


振り返ってゆずゆをみて和樹は無防備な唇が目に入った。
艶やかで、鮮やかなルージュのような色の唇。見つめるだけで吸い込まれそうだった。

ゆずゆ
「……んぁ………?」

ゆずゆはやっと振り返る。




……………続く

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