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良子の片思い(続編?)

[494]  ぐうりんぼ  2008-05-03投稿
「そうっか。でもそれは、無理だって事は分かっているよね?」
─拓也の恋人にはなれない─と言われて良子は、相手への思いが強くなるばかり。
諦めきれない良子に言い聞かせるように雅美はさとす。
「森山拓也は、由美の恋人だよ。彼を恋人にしたいと思っても無理。分かってるよね?」「拓也の事は諦めろって、言うの?
「当たり前でしょう?まさか良子、変な気でも起こそうとしてるんじゃないの?」
良子はクスクスと薄ら笑いをした。
「サァ、どうしょうかなァ?」
「よしなよ!
人の恋人を横取りしようなんて馬鹿な考え。友達失うよ!」
「イヤあねェ、そんな事するワケないじゃない」とまあ、良子はキッパリと否定したが…雅美の不安は消えない。良子の人一倍ワガママで欲深い性格を知っているからである。
プライドの高い良子の事、何をしでかすのやら…。
電話を切った良子は、拓也の事で頭が一杯だった。
「由美を裏切ってもイイ。私は拓也を頂く」と、怖い表情。
後日…、
「話しがあるから」と言って、良子は宮末由美を誘って都内・某所にあるラウンジへやって来た。ココは一部のセレブ系や金持ちが利用する会員制の憩いの場で、良子も会員の一人である。二人は空いているボックス席に座った。すぐさま、ウェートレスがやって来てオーダーを取る。
二人が頼んだのは、コーヒーとケーキ。
由美とは久しぶりだ。雅美と同じ菜の花大学に通っているから、なかなか会えない。
色々と語り合いたいところだが、今はそれどころではない。
何がなんでも、由美から拓也を頂かなければならない。緊張感が走る。
「バイト、忙しい?」と、良子は別の質問から入った。
ウェートレス嬢がオーダーしたコーヒーとケーキを持って来て目の前のテーブルに並べた。さっそく由美はコーヒーを口にする。
「今は大体、仕事はヒマだけどね。良子の方は、学校はどう?」
「結構、色々と忙しいわね」
「聖友って…、お嬢様大学だったよね。
校則も厳しいんじゃない?」
「そうでも、ないわよ」と良子は返事をした後、間を置いて切り出した。
「ところで由美…、


つづく

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