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良子…自分を見つめ直して(良子の片思い・続編)

[483]  ぐうりんぼ  2008-05-04投稿
一人ぼっちになった良子はガックリと肩を落とした。拓也との付き合いは、これで終わりになったと言う辛い思いが込み上げて来る。明日からは…、新たな出会いを見つけなければ…いけない。

─森山拓也を巡って、良子と由美が喧嘩!?─私が心配していた事がとうとう、現実になってしまった。
ゴタゴタの原因は勿論、良子が森山を由美から奪おうとした事。
良子ったら、私の忠告を無視したばっかりに友達失う羽目になってしまった。自分の欲を満たす為には、手段をは選ばない人間だって事、改めて痛感した。女二人の争いについて真相を聞こうと、私は森山本人に電話を入れてみた。
森山拓也とは学生専門の親睦サークル会を通じて知り合った仲。
由美と森山が付き合うようになったのは、実は私が彼に由美を紹介したのがキッカケだ。「由美から色々と聞いたよ。良子か由美のどっちを取るか決めさせられみたいね?」
「まいったぜ、女二人から同時に迫られるなんてよう」
「良子からの交際を断ったのは分かるけど、どうして由美をフってしまったの?
まさか、あの子を嫌いになったワケじゃ」
「由美の事は、今でも好きだよ」
「じゃあ、あれは…」私の疑問に拓也は意外な理由を話した。
「あれは、ウソを言っただけ」
「何故、ウソを?」
「良子を誤魔化す為。もしも俺が、由美の方を選んでいたらどうなると思う?
アイツ、逆ギレして何をしでかすか分からないだろう?
きっと、マジ大変な事になると思ったし」
森山の説明に私は
─ハハァ、そうか。─と納得した。
「良子の性格を知ってるんだ」
「半年以上も、付き合っていたからネェ」
お互い苦笑い。
「本命は今でも、由美ってワケか。だったら森山、今すぐにでも電話を入れてやってよ。フラれたと言って落ち込んでるから」
「そうっか、じゃあ俺から電話入れとくよ」その後、森山は電話で由美に詫びを入れた。
つづく

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