携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<147>

奈央と出会えたから。<147>

[645]  麻呂  2008-05-08投稿
母は、あたしの事が心配で、仕事を早く上がらせてもらったに違いない―\r



『お母さん‥ごめんなさい‥‥。

あたし今朝は、お母さんに凄く酷い事を言ってしまって‥‥‥。

あたし、どうかしてたんだ‥‥。

お母さんが、聖人のコト、ただの不良みたいな言い方をしたから‥‥。

聖人のコト、分かってくれてないと思ったら‥‥なんか、悲しくて‥‥凄く悲しくて‥‥‥。

担任の渋川の言う事を信じて、あたしの事、信じてくれてないと思ったら‥‥思ったら‥‥‥。』



言葉にならなかった―\r



母に言ってしまった酷い言葉の数々で―\r


母の心を深く傷つけてしまった事を―\r



心の底から後悔していた―\r





『奈央。その髪は、さっきの男の子が染め直してくれたの?!』



あたしの黒くなった髪を見て、母が言った―\r



『えっ?!』



一瞬びっくりしたけど、母の問い掛けにあたしはコクンと頷いた―\r



母は見ていたんだ―\r


あたしと聖人が、さっきまで一緒に歩いていた所を―\r





『今度、家に連れてらっしゃい。』



母は笑顔でそう言って、あたしの背中をポンと叩いた―\r





『お‥‥お母さ‥‥‥ヒック‥‥‥。』




お母さん―\r



こんな生意気な娘に育っちゃって、ごめんね―\r



そして―\r



こんな幸せな娘に育ててくれて、ありがとう‥‥‥‥。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス