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ソードメーカー6―?

[510]  いっと  2008-05-11投稿
「どうした?」
ロザラムはその表情を見て、怪訝そうな顔をした。
「何でも無いわ。それより、父さんと母さんは?」
「ああ、まあ…一緒の部屋で寝てもらう事もできたんだけどさ。おじさんは僕に会うのは嫌だろうし、今は別室で休んでもらってるよ」
「…そうね…母さんの方はそうでも無いけど、さすがに父さんは…ね…」
ミリスは一つ小さく息を吐いて、後ろですやすやと眠っているエミリアを見た。「姉さんは貴方が戻って来るのを待ってるわ…。何時まででも…」
「…」
ミリスの言葉に、ロザラムはエミリアの寝顔を見ながら、押し黙ってしまった。その時、突然部屋をノックする音が室内に響いた。
「どうぞ」
ロザラムは首だけドアの方に動かして、応答した。
「失礼します」
入ってきたのは、二十代前半位の若い女性騎士だった。
「ロザラムさん、司令部のラト隊長がこちらに見えました。調査チームを結成するとの事で、すぐに集まって欲しいと…」
「分かった。すぐ行く」
ロザラムは頷いて椅子から立ち上がると、女性騎士と一緒にドアに向かって歩き出した。
その途中でミリスの方を振り返ると、
「じゃあ、エミリアによろしく言っておいてくれ」
と言って、部屋を出て行った。

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