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夢の想い(26)

[406]  けん  2008-05-11投稿
「なんだ?知ってんのか?」
(狐風情と侮っておったわ。九尾とわかれば全力で相手せねばなるまい)
「なんだ?今まで全力じゃなかったのか?」
(ふん。儂の力をあなどるな!)
そう叫ぶと2本の前足で地面を叩く。
その途端地面からは夥しいほどのゾンビが現れた。
「またかよ…。芸がないな。」
(軽口を言ってられれのも最初だけよ。無限に現れるこやつらにいつまで体力が持つか…)
そういいながら獏は暗闇に姿を消していく。
そしてゾンピの群れには先程の鎧までもが数多く現れた。
「確かにこの数だと疲れそうだな…」
(獏を探しながらではこの数は不利じゃ。儂も薫も戦力ては言えんぞ…)
「よ…洋介さん…どうします?」
「とりあえず皆下がれ。薫は獏を探して…」
そう話していると此葉が前に歩きだす。
「おい?此葉?」
「狐響牙ちゃん達が任せてだって。」
そういう此葉の姿が妖狐へ変化していく…。
そしてその両手には鍔の部分に穴が開いた奇妙な小太刀が2振り握られていた。
「え…?うん…、うん、わかった。やってみる」
そういうと此葉は自分の目の前に穴の部分を重ねて2振りの小太刀を構える。
「洋兄も少し下がってて。」
口元に円形部分をあて一気に叫ぶ。
「わーーーー!」
その瞬間先頭にいたゾンビから破裂し始める。
「な!?」
パン!パパン!パパパパパパッ…!
まるで爆竹かのように辺り一面から一斉に破裂音が溢れだし見渡す限りにいたゾンビとデュラハンはその姿を消していた。
「ふう…」
全てを倒したのを確認してから此葉は構えを解いた。
「なんて力だよ…」
「本来は数で攻めてくる虫型の妖怪とかに使う技なんだって」
「ほとんど無差別じゃねぇのか?ヤバすぎだろその力は…」
洋介は驚嘆の声を上げていた。
「無差別じゃないよ?私の声に乗って狐響牙ちゃん達が攻撃してるんだって」
「そうか…とりあえず気を取り直して獏を探そう。無限って言ってたからせっかく倒してももう一度出されたら面倒だ。」
「その必要は無いみたいですよ。」
(まさか九尾最凶と呼ばれていた力がその娘とは…)
そういいながら獏は暗闇からその姿を表した。
(儂の力では敵うまい…儂も夢の世界では王といわれし者!ただではやられん!)
獏は叫びながら特攻してきた。

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