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白雪姫

[608]  神様の親戚  2008-05-12投稿
大学四年の夏。


就活が忙しい中、うざい程俺を付き纏う女がいた。


名前はなぎさ。

彼女と出会ったのは三ヶ月前。


バイト帰りにナンパから彼女を助けてしまったのが原因で、


『あなたは私の王子様!』
とか言って、いつも付き纏いやがって!


でも正直今は慣れて来て、当たり前になっていた。


そんな時、最後の就職先から手紙が来た。


結果は駄目…。


(ちくしょう……)


『また頑張ればいいじゃん??』


「うるせぇよ!お前がいるから毎日大変なんだよ!!正直あの時お前を助けたの後悔してんの!マジ消えろお前!!」


彼女は走り去っていった。



(少し言い過ぎたかな?まいっか)


その日の夜の事。


携帯に見知らぬ番号から電話があった。



「もしもし?」


「あ!王子様ですか?なぎさの母です!」



「は?」








それから40分。
俺は病院へと駆け付けていた。なぎさは薬を飲み、自殺を図ったという。





(なぁ……
お前が毎日言ってた白雪姫は、毒りんご食うほどバカだけど


毒だと知っててりんご食ったお前はもっとバカだぜ


でもそのりんごを食わしたのは王子の俺だよな?



ごめんな、



…待ってろよ



今俺がキスしてやるから…)








〜手術室〜

医者「すみません!困ります!今手術中なんで中には入れません!!」





王子「うるせぇ!俺がキスしてやらねぇと!!」





医者「キスで治れば医者は入りません!!」







王子「うるせぇ!うるせぇ!キスであいつは治んだよ!あいつの事は俺が1番わかってんだよ!」



医者「じゃわかりましたぁー!…









私がしますー!」





王子「…お……





お願いしますー!!」



王子(かつ医者)「では手術室に戻りまぁすー!」



一般人(前王子)「はぁい!失礼しまぁすー!」





完。

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