星の蒼さは 58
「急げ!発進も出来ず海の底に沈みたいか!?」
WW隊隊長狩野京一が怒鳴る。
「京一!どこの馬鹿共だい!こんな大騒ぎしてんのは!?」
駆け付けた西沢が声を張り上げた。
「幽霊艦隊だ。悪魔め、遂に姿を現したな」
「あのスカポンタン共かい、横浜では世話になったよ」
「交戦経験があるのか?」
「砲兵の頃の話さね」
横浜基地攻防戦に参加していた西沢は艦砲射撃で所属部隊を失ったらしい。
「助かる!どうやら我々を生け捕りにするつもりだ」
「させないよ」
「頼りにしてるぞ優子」
「ま、任せときな」
顔を真っ赤にして俯く。
狩野が気付いたかどうかは怪しいが……
ブリッジでは突然の奇襲に対応が遅れ、大混乱に陥っていた。
「WW隊発進急いで!砲門開け。魚雷を見落としてはダメよ!」
「囲まれましたね」
「出ました!ソナー探知によると敵は三隻!海中にも幾つか影があります!」
「潜水艦か…厄介だな……」
「先んじて手を打ちます。WWは数を二分。半数は海中の潜水艦を叩く。魚雷も海中に向けて撃つわ」
敵の狙いは“天使”。すぐに沈めにはこないはず。本気を出す前に勝負をつけたい。
WW隊隊長狩野京一が怒鳴る。
「京一!どこの馬鹿共だい!こんな大騒ぎしてんのは!?」
駆け付けた西沢が声を張り上げた。
「幽霊艦隊だ。悪魔め、遂に姿を現したな」
「あのスカポンタン共かい、横浜では世話になったよ」
「交戦経験があるのか?」
「砲兵の頃の話さね」
横浜基地攻防戦に参加していた西沢は艦砲射撃で所属部隊を失ったらしい。
「助かる!どうやら我々を生け捕りにするつもりだ」
「させないよ」
「頼りにしてるぞ優子」
「ま、任せときな」
顔を真っ赤にして俯く。
狩野が気付いたかどうかは怪しいが……
ブリッジでは突然の奇襲に対応が遅れ、大混乱に陥っていた。
「WW隊発進急いで!砲門開け。魚雷を見落としてはダメよ!」
「囲まれましたね」
「出ました!ソナー探知によると敵は三隻!海中にも幾つか影があります!」
「潜水艦か…厄介だな……」
「先んじて手を打ちます。WWは数を二分。半数は海中の潜水艦を叩く。魚雷も海中に向けて撃つわ」
敵の狙いは“天使”。すぐに沈めにはこないはず。本気を出す前に勝負をつけたい。
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