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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<24>

[391]  麻呂  2008-05-18投稿
『どう?!未來。あたしに幻滅した?!』



少し上がり気味の目尻と、綺麗にカールされた長い睫。



彼女は、動物に例えて言うなら猫だ。





『まるで幻滅して欲しいかの様な言い方だね。』



今日の僕は、何時もの僕ではない様な気がした。



何時もの僕なら、こんな嫌みを込めた言い方はしないから。




『未來みたいなタイプには、今のあたしの話を聞かせたら、幻滅されるかなって思って。』



そう言った彼女の言葉に、



彼女らしくない弱気な一面を見た―\r





『実は僕ね、エリカちゃんが初恋の相手だったんだよ。』



彼女は一瞬、驚いた顔をして、



僕の顔をじっと見つめた。





『未來‥‥も?!』


彼女の言葉に、僕も驚いた。



何と、エリカちゃんの初恋相手は、この僕だと言うのだ。





『いや‥‥これは驚いたな。まさかエリカちゃんの初恋相手が、この僕だなんて‥‥。』



僕は動揺して、震える手を隠す為、



持ちかけた烏龍茶の入ったグラスをテーブルの上に置いた。




『本当よ。未來は、あたしの初恋相手だった。』




彼女が優しく笑う。


その笑顔は、あの時のまま――





―――“先生ぇ〜!!未來君がオシッコ漏らしましたぁ〜!!”―――\r



そう叫んだ、あのコは隣の席だったエリカちゃん――



“未來君、泣かないで――”



“うっ‥うっ‥ふぇっ‥えっ‥‥ぐしゅっっ‥‥うん――”



“あたし、一緒に保健室付いてってあげるから――”



“うっ‥うっ‥ヒック‥‥う‥‥ん――”





小学校一年生の時から―\r



気の強い女の子だったエリカちゃん―\r



でもそれ以上に、心の優しい女の子だった――



その日から僕は―\r



君に恋をしてしまったんだ――

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