携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<153>

奈央と出会えたから。<153>

[579]  麻呂  2008-05-22投稿
『じゃあ‥この前、大沢先輩のGT-Rに乗せてもらったばっかだし、今日は新谷先輩のスープラに乗ります。』



聖人が言った。





『おぅ。分かった。じゃ、サトル、俺のGT-Rに乗れ。』



大沢先輩はそう言うと、運転席側のドアを開けた。



サトル君も助手席に乗り込んだ。





『聖人。俺のスープラに乗るの、これで二回目だな。』



新谷先輩は笑いながらそう言い、



聖人とあたしを御自慢の車に乗せてくれた。





『奈央は助手席乗れよ。』



聖人は、後ろに乗り、あたしは助手席に乗った。





『聖人ォ、狭くねぇか?!ハハハ。

お前、デカいからな。』



『スポーツ車に三人はキツイっす。』



あたしが後ろを見ると、聖人が窮屈そうに収まっていた。





『可愛い彼女を、後ろの狭いトコ乗せる訳いかねぇもんな。ハハハ。』



『先輩、安全運転で頼みます。』



『ハハハ。何言ってんだ聖人。いつもバイクでポリ公おちょくってんのダレよ?!』





新谷先輩と聖人の会話を助手席で聞いてるあたしは、



何だかとても不思議な気持ちになった。


今まで知りたくてしょうがなかった、放課後いつも3-5で聖人とサトル君が話してた会話の世界―\r



男の子の世界―\r



その世界を、



あたしは今、見せてもらってるんだ。



そう思ったら、また胸がドキドキして来た。



それは決して、さっきの緊張から来るソレではなかった――

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス