携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 永遠に咲いた花束6

永遠に咲いた花束6

[483]  神様の親戚  2008-05-25投稿
4月第一週





金曜日

この日は私の新しい大学がある東京への引越しの日。


初めて地元から離れる為、不安ばかりある。
一人暮らしの事もあるが何よりもずっと一緒にいた隼人と離れる。こんな辛い事はない…
それでも私は涙一つ見せないで、笑顔で改札を通る。

目の前にいる隼人が、笑って送ってくれるから…






土曜日

この日は新しい部屋の整理で大変だった。
一段落終えると、すかさず隼人に電話をして、何度も何度も「頑張るね」と言った。






日曜日

この日は明日の入学式の準備。
これは時間が掛かる事なく、お昼には暇になってしまった…。
そんな時はまた隼人に電話をしてしまう…。
そして今日の電話も、
「頑張る」と…
会いたくて仕方がないくせに…
隼人はそんな私に
「当たり前だバカ!」と言う。


…わかってる。
でも離れる程…
会いたくて…












華奈「ねぇ…隼人…私やっぱり強がれない…。隼人がいないとダメかも…」とついに弱音をはいてしまった…。




隼人「強がんなくていいから、それでも華奈は頑張れるだろ?大丈夫、いつでもお前を想ってるって、絶対忘れんなよっ。」






華奈「うん…」



泣きながらも私はそう答えた。






月曜日

入学式の日


私は地元に帰ってしまった…



(ごめんね、隼人…

もう一度だけ、私に会って?…

隼人の胸で泣いたら絶対に頑張るから…)


そう私は隼人にメールを送って、隼人の家に向かった。

チャイムを鳴らすと隼人のお母さんが出た。


華奈「あ!おばさん…隼人君いますか?」

隼人の母「あ…華奈ちゃん!?」

華奈「はい…」




隼人の母「どうぞ中に入って…」


(あれ?隼人いないのかな?)


華奈「はい!あのぉ…隼人君は?」


隼人の母「…隼人は…寝てるわ…」


華奈「そう、ですか…」



隼人の母「……でもね、きっと隼人はもう…
起きないわ…」






え?


つづく

感想

感想はありません。

「 神様の親戚 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス