携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<158>

奈央と出会えたから。<158>

[623]  麻呂  2008-05-27投稿
“すげぇ。おい、みんな見てみろよ!!あの二人、久々の勝負だぜ。”



“大沢先輩も新谷先輩には敵わないさ”


“直線ならやっぱりスープラか。”



“いや、大沢先輩のテクは上級クラスだぜ。”





あたしは、何時か見た映画の中のワンシーンを思い出した―――\r



スタートはストックスタート―\r



プレステージランプが点灯し―\r



ステージランプが点灯する―\r



スタータがスタートシグナルボタンを押し―\r



クリスマスツリーの黄色のランプが上から順に点灯し―\r



四つ目のグリーンシグナルが点灯する前の、三つ目のランプが点灯した瞬間に―\r


ブレーキ解除―\r



アクセル全開―――\r




『奈央!!見ろよ!!スタートするぜ!!』



二台の車が物凄い速さで、あたし達の前を通り過ぎた―――\r


“キャーッ!!新谷先輩――!!”



“大沢さぁ――んっっ!!”



“おらっGT-Rどうしたぁ――っっ!!”


“キャア―――ッ!!”



“うおぉ―――ッ!!”



更に過熱するギャラリー。



二台の車が―\r



ほほ同時にゴールした―\r



ゴールは僅かの差で、新谷先輩が速かった―――\r





『やっぱ新谷先輩には大沢先輩も敵わねぇよな。

なっ?!奈央。』



聖人があたしの顔を覗き込んだ。



『うん。でも大沢先輩も凄い速かったよ。』



『ハハ。奈央でもソレ分かる?!』



更に聖人に顔を覗き込まれ、ニコッて微笑まれた。



『わ、分かるよっっ!!』



思わずムキになってあたしが答える。





『いやぁ〜〜。おアツイ所、大変申し訳ないんですケド、

新谷先輩と大沢先輩がさ、“毛無し”行くぞってさ。』



さっきから横で、あたしと聖人のやり取りを見ていたサトル君が、笑いながら言った。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス