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ソードメーカー7―?

[483]  いっと  2008-05-30投稿
「何を迷っておられますか?王命ですよ?」
「…っ」
ラトはぐっと目をきつく閉じて首を横に振ると、
「確かに…君の言う通りだ…」
と、呟いた。
暫くして目を大きく見開くと、ラトは剣の切っ先を遺体の胸の辺りに置いた。
「必ずやあなた方の無念は晴らす。だから、許してくれ!」
ラトは目を閉じて、一気に剣を死体に突き立てた。
死体から感じられる柔らかな感触が、ラトの手に響いた。
「く、はぁっ!」
ラトは大きく息を吐くと、流れる汗を拭い、種類特定に入った。
間違いない…これは、光だ!―\r
ラトは唇を噛み締めると、剣を死体から抜いて、鞘に収めた。
「分かりましたか?」
「…ああ。ロザラム、私は至急、この調査結果を王宮に報告せねばならん。生存者の捜索は君に任せるが、いいかね?」
「了解いたしました。お任せ下さい」
ロザラムはにやりと笑って、敬礼した。
ラトはその返事に頷くと、乗って来た馬の方へ走って行き、
「後を頼むぞ!」
と、周りの騎士達に呼び掛けて、走り去って行った。「さ、後三十分ほどで休憩に入るから、それまで生存者の確認作業を進めよう!」
ロザラムはラトが見えなくなると、周りの騎士達に確認作業を促した。

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