星の蒼さは 66
「ふざけるな!!全滅!?馬鹿な!あり得ん!」
オペレーターが伝えたポセイドン級潜水艦レザノフの轟沈及びレイン隊の壊滅。
ラグンはオペレーターを殴り付けた。
「おのれ!地球の蛆虫共め!ゴミクズがァ!」
血走った目をいっぱいに見開き、ボサボサに伸ばした頭をバリバリと掻き毟りながら吠えた。
「中佐、一旦撤退し体勢を整えましょう。これ以上は被害が増えるだけです」
副官が縋るように言い寄る。だがラグンは聞かなかった。
「黙れッ!誰かこの男を独房へぶち込んでおけ!敵前逃亡で銃殺刑だ」
「中佐!」
尚も言い寄る副官を見て、ラグンはますます狂った様にフラつき、銃を抜いた。
「いや、今!ここで銃殺だ!」
安全装置を外し、副官にむける。恐怖で顔が歪んだのを見て、満足そうに笑い、引き金に指をかける。
彼が、引き金を引くか引かないか、その刹那。頭上にドシンと何かが当る音がした。上を見上げると、巨大モニターがあるはずの天井には青空が広がっていた。
いつの間にか霧は晴れ、漂う入道雲。
―――空?
(何故?)そう考える前に、エンリコ・ラグンの全身は灼熱に包まれ、司令室内を暴れ回った爆風に打ち砕かれていた。
オペレーターが伝えたポセイドン級潜水艦レザノフの轟沈及びレイン隊の壊滅。
ラグンはオペレーターを殴り付けた。
「おのれ!地球の蛆虫共め!ゴミクズがァ!」
血走った目をいっぱいに見開き、ボサボサに伸ばした頭をバリバリと掻き毟りながら吠えた。
「中佐、一旦撤退し体勢を整えましょう。これ以上は被害が増えるだけです」
副官が縋るように言い寄る。だがラグンは聞かなかった。
「黙れッ!誰かこの男を独房へぶち込んでおけ!敵前逃亡で銃殺刑だ」
「中佐!」
尚も言い寄る副官を見て、ラグンはますます狂った様にフラつき、銃を抜いた。
「いや、今!ここで銃殺だ!」
安全装置を外し、副官にむける。恐怖で顔が歪んだのを見て、満足そうに笑い、引き金に指をかける。
彼が、引き金を引くか引かないか、その刹那。頭上にドシンと何かが当る音がした。上を見上げると、巨大モニターがあるはずの天井には青空が広がっていた。
いつの間にか霧は晴れ、漂う入道雲。
―――空?
(何故?)そう考える前に、エンリコ・ラグンの全身は灼熱に包まれ、司令室内を暴れ回った爆風に打ち砕かれていた。
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