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Room After

[495]  FANG  2008-06-09投稿
私は今咎忌町にいる

あの事件から三週間が過ぎた。
宇佐原君のおかげで記憶を取り戻し、普通の大学生として生活している。

あの事件の事に対して私は口を開かなかった

メモを渡した後、逃げる様にその場から去った。


あのRoomで起きた事…
有り得ないほど辛かった。

見覚えのない怪物
血と腐敗の部屋
私の正体
実験による私の改造
明君、宇佐原君の死

事件が起きた場所には、血だらけのウサギの頭と、成人男性の首無し胴体が転がっていた。

オラクルTetraの存在も明らかになり、今壊滅を迎えている。

葬式を終えると、私は宇佐原君、明君の親に御礼とお詫びをした。


私は普通の人間とは違う
悪魔でも人食鬼なのだ。

時々猛烈にお腹が減る

でもなんとかこらえて、我慢してるが、限界な時は死体保管所に侵入して少し肉を拝借してる

もしばれたら自殺する。
そう心に決めている。


結局オラクルTetraは何がしたかったのか?

マビキか

ゲームか

粛正か

救済か
いずれにせよ、オラクルTetraがした事は間違っていたのだ。 逆に人を恐怖に陥れる所だった。

私は墓地に行った

宇佐原
池田

二つの墓が、仲良く並んでいた。
まるでさっきまで生きていたみたいに
今も多分話しているだろう。
話しの話題は尽きる事を知らず、延々と…。





咎忌町から少し離れた虎爪町にいる従姉妹から手紙が届いた。

どうやら猫を拾ったらしい。
名前はアル。
肌が混じった白色の猫だ。

静葉は笑顔で猫を抱いていた。


私は写真を見て思った

笑顔を奪う様な事がもしあったら…、私はそれを絶対に許さない



ねぇ………
宇佐原君…
池田君…

私…
世界の役に立ったのかな…?

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