携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<167>

奈央と出会えたから。<167>

[608]  麻呂  2008-06-11投稿
そんな、先輩達と聖人とサトル君の四人のやりとりを見ていて、



あたしは、何か‥いいなぁって思った。


今夜あたしが見た男のコの世界―\r



それは―\r



女のコの世界と違っていて、とても新鮮だった―\r



それは―\r



あたしなんかが簡単に入り込めないとも思った―\r





『奈央。もうそろそろ帰るか?!』



聖人にこっそり問い掛けられたあたしは、携帯で時間を確認した。



AM 1:15--



午前一時を回った所だった。



『うん。聖人、あたしそろそろ帰らなきゃ‥‥。』



『分かった。ちょっと待ってて。』



聖人は、さっきからサトル君を茶化して盛り上がっている先輩達に、



あたしを送って欲しいと頼んでくれた。


『おっ、もうそんな時間か?!

よし。聖人、奈央ちゃん、俺の車に乗れ。』



どうやら新谷先輩が、聖人とあたしを送ってくれるらしい。


『げっ。じゃあ、俺はサトルと二人か?!』



大沢先輩が残念そうに、ガッカリした表情で、あたし達三人の方を見た。



『大沢先輩、そりゃないっスよ。俺と二人じゃイヤですか?!』



サトル君が、ちょっと拗ねた口調で言った。



『だって、どうせ送ってくなら、可愛い奈央ちゃんの方がいいもん俺!!』



大沢先輩は、そう言ってあたしに、



『ねっ♪』



って視線を向けたんだ。



そしたら新谷先輩が、



『アホか!!大沢に奈央ちゃんを送らせたら、“送り狼”になるのがオチじゃねぇか!!なっ聖人!!』



―って豪快に笑っていた。



あたしが気になって、ふと聖人の方を見たら、



『大沢先輩に奈央は送らせないよぉ〜〜っだ!!』



―って、聖人は人差し指で、まるで小さい子がする様に、



“あっかんべ〜”をした。



『聖人。お前、何か今日おかしくね???そんなキャラじゃないだろ???』



―と大沢先輩。



『ハハハハハハ。』


豪快に笑う新谷先輩。



『聖人。奈央ちゃんとられると思って、必死になってんの???』



―とサトル君まで。


『あはははは。』



それを見ていたら、何だかあたしまでつられて笑っちゃった。

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス