Disaster(1)
仮面ライダー、本郷猛は改造人間である!
こんな特撮番組が昔流行ってた。
この番組は見たことはないし、21世紀になったからって改造人間なんて大それた技術は存在してない。
そう思ってた…。
でも…
今目の前に写る景色は紛れも無い現実で…
痛みを感じない俺の右腕も間違いなく現実だった…
今の技術で温度や触感がある義手なんて作れるのか?
…間違いなく作れないはずだ。
作れるんなら世の中の義手で生活してる人は間違いなくそっちを付ける。
かなり高いんなら金持ちが使うとかしててここまで隠蔽なんて出来ないはずだ。
そもそも俺自身金なんて払ってないのだから保険なりが使えでもしないと俺の手がこの状況になるはずがない…。
ちょっと待て、そもそも俺がここにいてこんな状況になってるのはなんでだ…?
物事には順序があるし工程があるはずだ…まずはそっから思いださないと………
1ヶ月前………
「…ここは……?」
目が覚めてみるとそこは見知らぬ天井だった。
真っ白の天井、壁、カーテン、どこかで嗅いだことがあるような独特の匂い…。
「…病院…かな…」
そんなことを思った時に
コンコンコンッ
とドアをノックする音が聞こえた。
そしてこちらが返事をしていないにも関わらず扉が開く。
ガシャン!
「せ…先生!先生!」
そう叫びながら看護婦であろう女性はトレイを落としたまま走っていく。
「なんだよいったい…」
床に散らばるトレイの中身をしばらく眺めていると足早な足音が聞こえてくる。
そして入口の死角になる場所で呼吸を整えている息遣いが聞こえた。
すごく息が荒いな…
そんなことを考えながらもそのまま待つ。
「やぁ。具合はどうかね?」
そういいながら年配の男がさっきトレイを落とした女性と入ってくる。
「具合は…悪くないですが…ここはどこです?」
「ふむ…ここは病院だよ。とりあえず診察させてもらうね。」
そういって医者らしき男からの診察をうける。
よく見ると腕にケーブル端子を挿すかのような小さな穴が開いている。
「この穴はなんです?」
「ん?あぁ…それは点滴用の接続だよ。」
点滴の接続穴?点滴にそんなものが必要か?
そんなことを考えていると医者らしき男に
「自分の事がわかるかね?」
と聞かれた。
こんな特撮番組が昔流行ってた。
この番組は見たことはないし、21世紀になったからって改造人間なんて大それた技術は存在してない。
そう思ってた…。
でも…
今目の前に写る景色は紛れも無い現実で…
痛みを感じない俺の右腕も間違いなく現実だった…
今の技術で温度や触感がある義手なんて作れるのか?
…間違いなく作れないはずだ。
作れるんなら世の中の義手で生活してる人は間違いなくそっちを付ける。
かなり高いんなら金持ちが使うとかしててここまで隠蔽なんて出来ないはずだ。
そもそも俺自身金なんて払ってないのだから保険なりが使えでもしないと俺の手がこの状況になるはずがない…。
ちょっと待て、そもそも俺がここにいてこんな状況になってるのはなんでだ…?
物事には順序があるし工程があるはずだ…まずはそっから思いださないと………
1ヶ月前………
「…ここは……?」
目が覚めてみるとそこは見知らぬ天井だった。
真っ白の天井、壁、カーテン、どこかで嗅いだことがあるような独特の匂い…。
「…病院…かな…」
そんなことを思った時に
コンコンコンッ
とドアをノックする音が聞こえた。
そしてこちらが返事をしていないにも関わらず扉が開く。
ガシャン!
「せ…先生!先生!」
そう叫びながら看護婦であろう女性はトレイを落としたまま走っていく。
「なんだよいったい…」
床に散らばるトレイの中身をしばらく眺めていると足早な足音が聞こえてくる。
そして入口の死角になる場所で呼吸を整えている息遣いが聞こえた。
すごく息が荒いな…
そんなことを考えながらもそのまま待つ。
「やぁ。具合はどうかね?」
そういいながら年配の男がさっきトレイを落とした女性と入ってくる。
「具合は…悪くないですが…ここはどこです?」
「ふむ…ここは病院だよ。とりあえず診察させてもらうね。」
そういって医者らしき男からの診察をうける。
よく見ると腕にケーブル端子を挿すかのような小さな穴が開いている。
「この穴はなんです?」
「ん?あぁ…それは点滴用の接続だよ。」
点滴の接続穴?点滴にそんなものが必要か?
そんなことを考えていると医者らしき男に
「自分の事がわかるかね?」
と聞かれた。
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