なにしてんの〜出会い〜
キミと出会ったのは、中学の入学式だったね。
緊張してたから、式のことは正直、よく覚えてない。
でも、その日のことをひとつだけ覚えている。
確か…
(その日、時間に対して敏感なボクは、教室に早く着いた。周りにはボクの他には2・3人しかいなかった。ボクは担任の挨拶を無視して自分の席に座り、ずっと、外を見ていた。)
式まであと20分。どんどん机が埋まっていき、あと5人くらいのところ。
…その時だった。聞き慣れた教室の扉を開ける音が何故かいつもより耳に響く。
思わず目をやると、そこには…
キミがいた…
キミの顔は希望に満ち溢れた新入生って顔ではなかった。何故なら小学校で一緒だったメンバーが多かったからだ。
逆に、そのいつも通りな感じの表情にボクは安心感があった。そして、今まで感じたことのない感情がボクに生まれた。
よくわからないまま、式は終わって、そのあとの初めてのHRでのことだった。
外を眺めた後、教室を目でぐるっと見渡すと…
…キミと、目が合った。
その時ボクは自分の感情にはっきり気付いた…
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