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良子…二股の恋?

[436]  ぐうりんぼ  2008-06-18投稿
自宅に帰った良子は、私の所へ電話して来た。
「仕事、どうだった?」
私の質問に良子は
「忙しかったわァ! 営業が終わってからやっと、食事が取れたんだから、もうバタバタ!」
とため息まじり。
「え? ずっと働いていたの?」
「夕方から入る予定だったバイトのコが1人、急に休んじゃって。仕方ないから私が最後まで入ってたの」
「よく、体が持ったよね! キツくなかった?」
「クタクタよ! 店は夕方からも忙しかったし」
「あの店って結構、繁盛しているからねェ」
「確か、雅美も行った事あったわね?」
「何度もね」
「常連なんだ?」
「常連…とまではゆかないけど。月に1〜2度は通っているかな? あそこの特製ビーフシチューが、すっごく美味しいんだよね」
「ところで雅美、話しは変わるけど…、由美も結構、やるよねェ」
「やるって、何を?」
「昼過ぎにね、由美が店に来たんだけど」
「そう言えば由美は、─休みの時はよく、『あぐる』に食べに行ってる─って、言ってたっけ」
「しかも、色んな男とね」
「色んな男と?」
「店のマスターの奥さんから聞いたんだけど、由美って…色んな男と付き合っているみたいよ。店に食べに来る時は、毎回違う男と同伴だしね」
良子の話しを聞いて、私は疑念の思いを抱いた。
「まさか。由美に限って、そんな事はないと思うけどなあ」
「ウソじゃないみたいよ。実際に今日、店に来た時の由美は知らない顔の男が同伴だったからね」
「…」
何も言えない私。

どうしても信じられない私は、次の休みの日に『あぐる』を訪れた。この日も良子は、店の手伝いである。
私は店の片隅の1人用テーブル席で遅めのランチを食べながら、由美が来るのを待った。
あのコが来る時間は事前に調べて把握しているから、万事抜かりは無い。
しばらくすると…、来た来た!
由美が入って来た!
良子が言っていた通り、知らない男と一緒だ。初めて見る顔、いったい誰だろう?
長髪のヤンキー風の顔立ちに、派手なスタイルに思わず引いてしまう。馴々しく由美の肩に手をやっているふてぶてしい態度が気に入らない。
由美は楽しそうに男に寄り添っていた。


つづく

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