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頭脳と頭脳(8)

[652]  未熟  2008-06-27投稿
「まあ事件がわかっても意味ないっすよ。それよりも、『空の上の星』と『少女』について考えないと。」
たしかにそうだ。
そうなんだが、なぜ覆面は爆破事件の犯人のようにふるまったのか?
みえか?
いや違う。それならあんなことを言って、見破らせたりはしないだろう。
なにか意味があるはずなんだ。
だが、やはりそれはわからない。
なら、哲史の言うとおり、こっちを先に解くべきか。
こっちにはタイムリミットがあるのだから。
「空の上の星ってのは宇宙のことっすかね?」
とりあえず、少女は後回しだ。
役にたつかわからんやつなんてあとでいい。
「んなわけあるか。もしそれなら、答えがでても俺が追えん。」
覆面は俺に追ってほしいと言った。
だから、それはない。
ってか、普通に考えてもそれはない。
「じゃあ、プラネタリウムじゃないっすか!?」
「それだと、空の上がよくわからん。」
空の下とかならまだわかるんだがな。
そもそも星をそのまま受け取っていいのか?
文字、読み方、石、距離などをあらわしているのでは・・・・・・
だが、確証となるものがない。
「あっ、もしかして星ってコンペイトウのことだったりして?」
こいつのジョークは相変わらずだな。
「コンペイトウが星みたいって、子供か!マジめに考え・・・・・・」
待てよ。そうか。そうゆう見方をすれば、あれが星なんじゃないか。
もし星があれだとして、空の上というのがそのままの意味なら。
ピースがつながってゆく。
「哲史!万葉市の地図をだせ!そこの棚の上にある!」
自分でも気付かないうちに大声をだしていた。
「は、はい!」
突然の事態に慌てながらも地図をとりにいく。
「どうぞ。」
渡された地図をひらき、万葉市の建物を見る。
万葉市は、『北区、東区、南区、西区、中央区』の5つの区からなる。
北区には、公園、学校、図書館
東区には、商店
南区には、墓地、教会、神社、寺
西区には、娯楽施設
中央区には、ビル
がある。
けして、それしかないということではなく、それぞれの建物や施設で、一番のものがそこにあるという意味だ。
例えば、学校だ。
中央区以外になら、当然に北区以外の区にもある。
ただ四区の中で、北区には最も多くの学校があり、また最も有名な学校がある。
ということだ。

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