携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 虹かけ晴れる日の前に 2

虹かけ晴れる日の前に 2

[387]  神様の親戚  2008-06-30投稿
この日から卒業まで、

明日香の事が大好きで大好きで…
いつも一緒にいた。


「ねぇ、卒業して私が東京から出て地方に行っても…止めないでね?」

そんな事、聞くなよって
心から思ってた…




そして卒業の日を迎えて、明日香と離れる日になった…

「今日から遠距離だね…」




男としてくそだせぇけど 、


俺は抱きしめて囁いた…


明日香をそばで支えたいって。





でも…






「ダメ。私は親が離婚して、お母さんの実家に行かなきゃだけど…

でも辛くても、
そばにいなくても、
ちゃんと私の支えであるんだから!」


って泣いて俺の胸を押した…






その夜


出発前に、明日香から電話がなった…





「助けて」っと…















急いで明日香の家に向かうと、玄関に明日香の母親が倒れていた…













血だらけで息もしてなかった…










急いで明日香を探したが、いなくって…












明日香の部屋のテーブルに、ビリビリに破かれた日記が置いてあった…。







『3月27日 雨

今日は別れの日で、雨が降った…最悪。

でも、この日からちゃんと頑張らないといけないんだよねっ。
私、頑張れ!ワラ
まぁ遠くって行っても日本だし。
神様ぁ、
明日は晴れて、虹かけて!
一緒に見るんだぁ!!』












今…これを読んでちゃんとわかったよ。







いくら遠距離だって、想いは届けられる。
明日香が好きだって。


それでも……




それでも…明日香…








どこに届けりゃいい…?


今どこにいる…?

===========
ここから三年間

『緒方 翔』

彼の心に雨が降り始めた…


翌日のニュースで

『清水 明日香』の

死を知ることで…


つづく

感想

感想はありません。

「 神様の親戚 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス