携帯小説!(スマートフォン版)

○屋 ?

[583]  セイハク  2008-07-02投稿
『もしもし?』と不安げに携帯電話に出た真司は次の言葉を発する間もなく、東山可奈の声で『名前は言わないで!』と、いきなり言われた。
真司の思考はすっかり停止状態になっていた。
『今から話す事を頭に入れください!』と命令調子で淡々と話す東山可奈の口調に真司はただ『はい』と答えるしかなかった。
『大通り地下鉄駅の?出口を出てすぐ右手が△会社です。そこに向かって左手にベンチが有ります。そこで携帯の灰皿を使ってタバコを吸って居てください。そこに写真を持った人が現れます。質問は?』
『昨日△会社に行くと言われたのに会社には行かないの?』と真司はふに落ちない態度で聞いた。
『そこはもう△会社よ!会社訪問じゃないんだから!単に待ち合わせ場所なのよ!』
真司は勝手に△会社の誰かに会うものと思っていた。『あのー・・』と真司は何をするのか、逃げたらどうなるのかを聞きたかったが『その後は駅に行ってその人を見つけて、封筒を渡してくださいね!』と 少し甲高いながらも割り込む余地のないリズムに圧倒され『じゃ、8時30分まで電源は切っといてくださいね!プープープー』
真司はまたも勝手に切られた電話に舌打ちした。

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