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ELEMENTAL BLOOD (23)

[406]  SKY  2008-07-02投稿
−次の日の朝、レーヴェとハルは出発した。家を出た時のセツナの寂しそうな表情がレーヴェは忘れられなかった。
「セツナ、大丈夫かな?」
「そうですね。僕も少し気になります。」
二人はセツナのことは心配だったが自分達には、村のことには干渉できないと思い都市に行くことにした。





「レーヴェ、ハル」
セツナはまた一人になってしまった。二人がいた時は自分はここにいてもいいのかなと思えていた。
「レーヴェ・・・ハル・・・・。」
呼んでも二人が戻ってくることもない。静かになった部屋をみてセツナは目から涙がこぼれ落ちた。






村の入口にいた。二人の影はどこにもあるはずはなかった。 夜風がセツナの紅い髪をなびかせていた。林の奥をみると、妙な気配を感じた。
「魔物!?」
林の奥から小さな魔物がたくさん忍び寄ってきた。セツナは今この村に防衛武芸者がいないことを思い出した。
「私が、止めなきゃ。フリード」
セツナが言うとフリードは大きなドラゴンへと姿を変えた。

フリードが魔物の群れに疾風弾を吐き出した。
『ギィャャャャ!!』
疾風弾は魔物の群れの一部を蹴散らした。しかし、バラバラになってもまた再生してもとに戻っていった。

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