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チャンス

[492]  レオン  2008-07-05投稿
朝の眩しぃ光も
澄んだ葵ぃ匂いも
鳥たちの囀りさぇも

私には
美しさを
感じさせてはくれなぃ…。


あの日
光に見捨てられて
私は醜い姿になった。

涙を流しても
叫んでみても
何も変らなかった。

認めたくなかった事実。


心までもが荒んでった。


どうでも良くて
人を傷付けて
自分も傷付けて…
明日が来るのが怖くて
眠れずに震えては
沢山の薬で気持ちを
紛らわした。

心も体も限界だったけど
夜な夜な遊び歩いた。

独りになるのが
嫌だったから…。

知られたくないくせに
繋がりを求めてた。

私の事を誰かに
愛して欲しかった…。


嘘やデタラメで
築いた物は
気付いた時には
何も残ってなかった

ただ大きな穴が自分に開いただけ…。

どこまで落ちても
どこまで腐っても
必ず朝は来る。

無限のループの中
私は完全な迷子で
抜け出す術も知らなくて
ただ生きてた。

そんな日々に
終りを告げようと
高い窓から両手を伸して
鳥の様に羽ばたいた時に

何かが見えた気がした。

生と死は紙一重。
言葉の意味が良く分った。

スローモーションの世界で
強く願った事は
「生きたい」だった。

私はラッキーで
神様からもう一度
チャンスを貰えた。

生きるチャンスを。


何もなぃ…
そう思ってたけど

気が付けば
それは私の独りよがり。

良く見れば
この世界も捨てたもんじゃなぃ。

あの日
光に見捨てられたんじゃなくて、私が諦めて捨ててたんだ…。

まだ傷は
完璧に癒えてないけど

少しずつ
強くなろう。

少しずつ
前へ進もう。

少しずつ
生きてこう。

朝の眩しい光や
澄んだ葵ぃ匂いや
鳥たちの囀りの美しさを
感じて…。

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