携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 良子…二股の恋?

良子…二股の恋?

[408]  ぐうりんぼ  2008-07-10投稿
夜…

良子は、フレンドリーの事務所に来ていた。

実は、会報を作製する編集スタッフが2人も休んでいる為、助っ人として来てもらったのだ。

作業が一段落し、ロビーの自販機コーナーで休憩していた良子は偶然にも、森山とバッタリ!

実は昼間、私・雅美が由美の事で森山に電話を入れていた。

「由美が浮気!?」

驚く森山。だけど…、

どうも信じる様子では無い。そこで私は…

「証拠品を持って来るから今夜、フレンドリーの事務所に顔出して」
と言っていたのだった。

久し振りの顔合わせで良子も森山も互いにピリピリした表情。

目も合わせようとはせず、一言も会話が無い。

私は少し離れた場所から2人の様子を見ていた。

喧嘩…、しないよね?

ハラハラ気分である。

しばらくして…、森山の方から切り出した。

「元気…そうだな?」

「うん…、まあね」

見たところ、良子は落ち着きがないような印象を受ける。

内心、ドキドキな気分なのかもしれない。

「あの時の事…、今でも怒ってるだろう?」

「全然…怒ってなんかいない」

「ホントの事を言ってもイイんだぜ。
今でも、ショックを受けている…とかさ」

「気になるの?」

「ああ、気になる」

「そう。でも、大丈夫よ。本当に何も気にしていないから」

「なら、安心したよ。
新しい…彼氏は出来たのかな?」

「まだ」

「早く、出来るとイイよね?」

「私は今、恋愛よりも先ず…自分自身を見つめ直す事を考えているから」

「見つめ直す?」

「今までずっと…、自己中心的でワガママだった…て、最近思うようになったの。
私のせいで、交際を全て駄目にしてしまったし。何も変わらない自分でいたら一生、イイ恋には巡り合えない。
だから…反省しなきゃあ…ってつくづく感じた」

「へぇ、そうか」

森山や私にとっては、初めて聞く良子の反省言葉である。

(良子、変わったな)

私はそう確信した。

森山もそう、思っているに違いない。


つづく

感想

感想はありません。

「 ぐうりんぼ 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス