携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> コメディ >> 大江戸嘘八百八町?

大江戸嘘八百八町?

[458]  WA-KA  2008-07-11投稿
 シンとなった室内に扉の向こうから澄んだ声が聞こえた。
「お銅です。失礼します」 ミント黄門の紅一点で忍びのお銅である。
「お銅か?入れ」
 飛皿が扉を開けてお銅を招きいれた。
「お銅…お主、大奥に潜り込んでおったはずだな。状況はどうだ?」
 九平に聞かれお銅は一息ついて答えた。
「はい、マリ餡ころ網は…どうやら不義密通をしているようです。相手は外食チェーン『増える膳』の若旦那のようです」
「なんですって?増える膳の若旦那?」
愛染が驚きの声をあげた。「ご存知なんですか?」
「ご存知も何も増える膳の若旦那といえば花のやの常連客だ。それも愛染太夫のお客の一人だ」
 源外が答えた。
「よくかち合うんじゃ」
 ボソッと付け加える源外に愛染が苦笑いした。
「餡ころ網……どうやらターゲットとしての素質十分なようだな」
 約七の呟きに全員が頷いた。

感想

感想はありません。

「 WA-KA 」の携帯小説

コメディの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス