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良子…二股の恋?

[397]  ぐうりんぼ  2008-07-14投稿
「由美から連絡が私に知らせてくれない?」

「ああ、イイよ」

こう言って、森山は帰って行った。

私は大きくため息。

後ろから顔を見せた良子に声をかける。

「話しを聞いたでしょう? 森山も良子に好意を持っているけど、由美に対する気持ちの方が強いって事」

「仕方がないわよ。
由美は私が拓也と出会う前から、拓也の恋人だったんだから」

良子はそう言いながら近くの椅子に腰掛けた。

「やっぱり、アイツの事忘れるの?」

「拓也の気持ちが変わらないのなら…」

「私としては、良子の方がイイと思うんだけどなァ…」

「決めるのは、拓也自身よ。雅美が強く言い聞かせても、彼の気持ちが変わらないんじゃあ…どうしようとも無いわね」

「だからって良子は、それでイイって、思ってるワケ?」

「思ってはいないけど」

「奪っちゃえば?
良子は由美から森山を奪おうとしたじゃない?」

「でも結果的に彼に嫌われたんだから」

「あの時はそうだったかもしれないけどサァ、今は森山が由美から嫌われている状況だよ。
今がチャンスかもよ」
「もう少し、様子を見てみないと…」

良子は高鳴る気持ちを押さえながら、冷静になって森山の様子を見ている。



良子…二股の恋  終

次項から、いよいよラストに向けて大詰めに!

『良子…ファイナル』
よろしく!


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