携帯小説!(スマートフォン版)

○屋 ??

[574]  セイハク  2008-07-14投稿
真司はいつの間にか大通り公園に向かっていた。
ベンチを見つけ、タバコを深く吸いこみ「フーーッ」と吐き出し、タバコの味と達成感に浸っていた。
テレビ塔の時刻が8時30分になった。
真司は携帯電話を取り出し電源を入れた。
間もなく電話がなった。「やっぱり!見てるみたいだ!」と、呟いて電話に出た。
「ハイ!」
「無事渡せたようですね!」東山加奈の声だ。
「ハイ!アノー清掃の女性って・・」と真司が尋ねようとしたが
「お疲れ様!これから札幌駅北口のコインロッカーに向かって!」
淡々とした口調に真司は 「ハイ」としか答えられない。
「今、鍵は二つ持っているわね!そこのロッカーの鍵よ!」
真司は「コインロッカーの鍵だったのか!」と心の中で呟いていた。
「北口のコインロッカーで、その番号を見つけて!番号の若い方から開けるのよ!」
「ハッ、ハイ」
「最初に開けたロッカーに現金以外のもの全部いれて!」
「全部ですか?」
と、一応確認してみた。 「そうよ!真司さんの携帯電話と現金はあなたのですから!あとは灰皿も全てバックに入れて返すのよ!」
「ハイ!解りました。」

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