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僕は君の未来を永遠(トワ)に。<60>

[402]  麻呂  2008-07-30投稿

それに僕――


まだ君に打ち明けていないよ。


せめて――


僕の気持ち、打ち明けていいかな?!



『エリカちゃん。あのさ――』



『なぁに?!』



『僕‥‥エリカちゃんの事、大好きだからっっ!!』



少し上がり気味の目尻に、大きな目を益々猫みたいに大きく見開いて、


彼女は僕に言った。


『ありがとう。あたしも未來の事、大好きだよ。』



けれど、思いがけない彼女の言葉の、その後には続きがあったんだ。



『でもあたしは東京へ行くって決めたから。夢だったから。女優になるって。

だから‥‥ごめんね‥‥‥ごめんね‥‥。』



彼女は泣いていた。

そして、僕も。


恥ずかしい位に泣いていた。



ねぇ――



飛び立つその日は僕も見送りに行くよ。

本当は涙が出そうになる位ツライから行きたくないんだけれど。


君が飛び立つ姿を見届けたいんだ。


夢に向かって今、飛び立とうとする、その姿を。


そうしたら君の事、なるべく早く、忘れられるかなと思って。


だって、待ってるよなんて言えないじゃん。


だから、応援してるって言ってあげる。


心から――

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