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月の葉書2部7−3

[419]  速見  2008-07-30投稿
香雲)(やばい………体が………動かない…

香雲は切り裂かれた体を見ながら思った。傷は深く早く処置をしなければ危ない。風紀もどこからが服でどこまでが体か分からない程黒く焦げていた

ナラビ)風紀兄ちゃん………お姉ちゃん………

ナラビは、部屋の隅で涙を流しながら念仏のように二人の名を読んでいた

香雲)(逃げて……ナラビ君………

香雲は言葉に出そうとしたが声は出ず気を失ってしまった

雷矢)残るはお前だけだな

雷矢の冷たい視線がナラビに向けられた。ナラビはビクついたが、口元をギュッと噛みしめ雷矢を見ながら立ち上がった

雷矢)ほぅ…私の殺気を受けてなお立ち上がれるとは………フライを倒した事だけある

ナラビ)こっこっこれ以上二人に攻撃しないで!!

震えきった声で雷矢に言うが………

雷矢)分かった…………と、言うわけ無いだろう

雷矢が冷たく言い放った瞬間『ダウ・ルイガ』を繰り出した。ナラビは、“消滅”の光を出して真横に避ける。ナラビの予想通り雷矢の攻撃は、ナラビの光を突き抜けてきた

ナラビ)僕じゃあの人には勝てない

先の戦いで自分との圧倒的な力の差を分かっていた

ナラビ)(なら!!

ナラビにある考えが浮かび行動するが、辛うじてかわすのが精一杯なのか何も出来なかった

雷矢)どうした?何もしなければ勝機はないぞ

雷矢は、ギリギリでかわしているのを知っていながら憎たらしく言う。そして

『スパーク』

雷斗と同じ技を使って周囲に雷を放つが、雷斗のスパークよりも格段に威力が違った。ナラビは、消滅の盾を出していたが、吹っ飛ばされてしまった

その後も、ナラビは何度も同じような目にあったが、雷矢が下級術しか使わなかったお陰でまだ動けた








ナラビ)はぁはぁ

ナラビは、大分疲労しきっていて動けなかった

あれから20分は経っていた

雷矢が手を抜いていたからだ。しかし、ナラビはもう腕が上らない程疲れていた

雷矢)これで終わりだ

雷矢が動けないナラビに右手を向ける

『ダウ・ルイガ』

雷矢の攻撃が放たれた瞬間、ナラビは目をつぶった

その時!

『ウォール・ウイン』

何と、風紀が起き上がってナラビを助けたのだ!!!

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