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アイドルの悩み3

[922]  天竜雅  2008-08-18投稿
私、橘香菜は今…選択に迫られてます!
それは、数分程前の出来事…。

前回の話のように、私は今、有川君からホームレスとは何か、ホームレスの心掛け(なんだそれ)などを教わっていた時。

「いいか?ホームレスとは、毎日を命懸けど生きてるんだから…拾ったものを食べる事だって平気で行わないといけないんだ。分かるか?」

「はあ…」

「お前は一般人…いや、お前はむしろ金持ちの部類に入る…、だから……橘、お前はこれを食する覚悟はあるか?」

そういって私の前に差し出されたのは、砂を纏わり付かせた飴玉だった。

「…有川君…これは?」

「さっき公園に落ちてた飴玉だ、運よくまだ蟻が付いてないやつだ」

そう、選択とは、この事だ…(涙)
食べるか、追い出されるか…。

「…ねえ、それ…誰が嘗めてたか分かる?」

「さあ…、誰だろうがまあ気にするな、そんなの気にしてたらキリがないぞ?」

私が飴を見つめて動かないと、有川君はやや皮肉めいた笑いを浮かべた。

「……ふ、やっぱりアイドル様にはこんな事無理だろう?…金持ちは金持ちらしく贅沢に暮らせよな、どうせ…欲しいものなんてすぐに手に入るんだろ?」

その言葉に正直カチンと来た。そりゃ確かに私は結構な料を稼いでるわよ?でも、私が欲しいものはお金では……。

「私が欲しいものは、お金では手に入らないのよ!!この馬鹿川!」

そう叫ぶと馬鹿川君(有川君)の手の上にある飴を奪うと口の中へ放り込んだ。……苺味だけど、砂のせいで随分じゃりじゃりとなる。

「…ど、どうよ!た、食べたわよ!これで文句ないでしょ!?」

有川君はしばしの間ポカンとしていた。
しばらくの放心状態の後

「まさか食べるとは思わなかったよ…。」

「………」

「…さっきは悪かったな…すまない」

「あ、いいのいいの、そんなに気にしないで」

「ああ…すまないな、………………ところで…」

「何?」

「何でお前、突然ホームレスになりたくなったんだ?」

………そうだった、私は有川君に詳しくは説明してなかったんだ……。
そして、有川君に1から説明を始めた。



そして、有川君とのホームレス生活の1日は幕を閉じた…。





続く


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