4の呼吸?−?
校舎に入ると男性教員と思しき人が待っていた。
由美と楓は下足でスリッパにはきかえるように促された後、ではこちらへ、と連れられて応接室のような、ところへ案内された。
室内の壁と床は木造で、奥の赤っぽい絨毯の上には革のソファが二つあり、その間に透明のガラステーブルがある配置になっている。
「これはこれは、こんにちは。」
と、奥から声から聞こえて来た。紺色のスーツを着た50代と思われる女性だった。由美はすぐさま、どうも、と微笑んで丁寧にお辞儀した。
「それでは早速、小野寺楓さんが転入するにあたっての説明をするのでこちらに・・・・」
由美と楓はソファに座らされ、スーツの女性から説明を受けた。最初の自己紹介から彼女は教頭らしい。
説明を受け初めて約10分、楓が扉のほうを気にしているので、どうしたの、と母が尋ねると、楓が扉のほうにゆっくり向かった。
「きゃぁっ!」
と楓が叫んだので、由美がのぞくと、そこには三人の男子生徒が倒れ込んでいた。
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