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奈央と出会えたから。<200>

[564]  麻呂  2008-08-24投稿

『あはは。そだよね。あたしはお母さんと同じ、楽観的なO型だもんね!!』



『そうよ。だから、あまり何でもくよくよ悩むのは、やめなさい。奈央らしくもない。』



やっぱり母だ――



あたしは母が大好きだ――



ありがとう。



お母さん。



何時も何時も、あたしを大切に思ってくれて。



何時も何時もあたしを守ってくれて。



何時か――



あたしが大人になった時――



その時は――



あたしがお母さんを守ってあげるからね。





『そうそう、お母さん!!聖人のお父さん、最近毎日お弁当買いに来るんだって?!』



『えぇ。もう毎日買いに来てくれるのよ。同じ会社の方達も一緒に連れて来て来れるの。』



『あは。良かったじゃん。お店が繁盛して、店長さんも喜ぶんじゃない?!』



『まぁ。そうなのかしら?!そうかもね!!』



母は、そう言って笑った。



『でもさ、お母さんもなかなか隅に置けないわよね。

聖人のお父さんのコト、前から知ってたなんてさぁ。

聖人のお父さん、カッコイイもんね♪』


ミルクティー片手に、あたしも笑っていた。



『こらっっ!!親をからかうんじゃないのっっ!!』



『あはは。ムキになってる。お母さん可愛い〜〜!!』





憂鬱な新学期の朝と思いきや、



何時もの朝の食卓は、



何時もの朝よりも明るくて楽しかった。


忙しい母と共有出来る貴重な時間は、



あたしにとって、



とても大切な大切な時間だから――

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