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龍と虎

[534]  箘多  2008-08-25投稿
男「何の真似だ、そんな物騒な物は仕舞え」

(ガウンー)

男「貴様…グッ…ブハッウッ…」

(ドス)



美紀「お父さん朝ごはんできたよ」

龍次「おう」

美紀「おいしい?」

龍次「うまい」

美紀「よかった」

(ジャンジャンジャジャン)

龍次「はいもしもし、金田です」

達哉「久しぶりです、金田さん。俺です、達哉です」

龍次「達哉か何年ぶりだ」

達哉「三年ぶりですかね、金田さんが組辞めてからですから」

龍次「そうだな」

三年前のあの事件…俺は三年前関東で一番デカイ組青龍会にいた。俺赤ん坊の頃施設の前に置かれていたらしい。そして五つの時当時の会長沢木さんに引き取られた。しかし俺を引き取ってすぐに沢木さんに子供ができた。それでも俺の事を大事に育ててくれた。そんな沢木さんを実の親のように思っていた。そして時が経ち俺も組員として沢木さんのもとで働いていた。そして三年前の事件関西の野村組が戦争を仕掛けてきた。死闘の上なんとかうちが勝ったしかし俺をかばい沢木さんは 銃弾に倒れ亡くなった。そして沢木さんの遺言で若干二十歳で俺が八代目に就任した。しかし沢木さんの実子の晃の事を思い、俺はすぐ八代目から降り組を去った。ちなみに美紀は野村組との戦いで亡くなった組員の子で小さい時から可愛がっていたが何故か俺に着いてきた。いつしか俺の事をお父さんと呼ぶようになった。しかし俺はまだ二十三で美紀は十三だとても親子とは言えない歳だ


龍次「ところで何だ」

達哉「実は電話ではちょっと、事務所に来てもらえませんか」

龍次「仕事が6時に終わるがそれからでいいか」

達哉「解りました。ではお待ちしてます」


続く

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