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地獄平の戦い 3

[675]  ユメタロ  2008-09-17投稿
地獄平に集結した織田、徳川、豊臣、武田、上杉の歴戦の軍…更に、今川、伊達、島津等の強者達が次々に集まり、互いに睨み合うこと数時間…

各軍に、不穏な空気が流れ始めていた…
「遅い…利家はまだか…」
「もしや、苦痛に耐え兼ねて…」
「利家ほどの男があの程度の苦痛でくたばるか!」

しかし…その数分後、各軍に、信じがたい不吉な知らせが入る…

「で…伝令!前田利家殿の軍勢…壊滅!」

「酒井、井伊、榊原殿の軍勢壊滅!本多殿消息不明!…」

「直江殿の軍勢壊滅!真田幸村殿消息不明!」

各軍の勇将達が次々に壊滅したのだ…さらに、本多、真田の両雄は消息不明…
あまりの事態に各陣営は混乱した。そして、驚愕の事実が判明する…

「殿…」
「半蔵!これはいったいどういうことじゃ!」
「…黒田官兵衛殿が浅井長政、立花宗茂、竹中半兵衛殿等を従え決起…何やら各軍勢の中に間者を忍ばせていた模様…」
「まさか…忠勝が裏切ったと申すのか!」
「…」
「まさか…」

「信長様…一大事ですな…まさか利家殿が…」
「官兵衛…やりおるわ…軍を内から破壊するか…」

「まさか幸村が黒田に付くとはのう…」
「しかし…本多や真田殿程の忠臣がそう安々と…何か裏がありそうだ…」

なにやら暗雲が立ち込める地獄平だが、更に、混乱する織田の陣営に暗い影が忍び寄っていた…

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