ロストクロニクル2―7
村長が奥の部屋に乗り込んでから数分、パールは三つ目のケーキを食べている。
「はっはっはっ」
二人は笑いながら帰ってきた。ウェドの背中には大きなハンマーがあった。
「悪かったな。待たせちまって」
「気になったことがあるんですけど、地上の村を襲ったのはどんな人でしたか?」
「ローブを着ていて良く分からなかった。だが、大きな鎌を持っていた」 タクトたちは今、ウェドの道案内で地上への道に向かっていた。 「良かったな。ハンマー見つかって」
「ああ、これは俺の武器なんだ」
「どうして剣士の街なのにハンマーなの?」
「俺が何使おうが勝手だろ。あっ、ほら、あの階段が地上への道だ」
ずっと向こうの方に大きくて長い階段が見える。地上から光が差して、まるで天国への階段の様に見える。
「あそこを上れば地上だな」
「ちょっとその前にこのクォールマークの大広間に行ってみねぇか?」
「何処にあるの?」
「あの階段の右隣にあるあの扉だ」
そこには巨大な両開きの扉があった。
「あそこはこの街の住人の全員が入れるようになってんだ」
「凄いわね」
「なっ、行ってみたくねぇか?」
「良いよ。行ってみよう」
パールはタクトならもちろん断るだろうと思っていた。
「行って良いの?お友達はもういいの?」
「そんな訳無いだろう。でも、何だか行かなくちゃいけないような気がするんだ」
「よし、それじゃ行くぞ」
タクトたちはあの巨大な両開きの扉の前に立っていた。左隣には地上へと続く階段がある。
「この扉どうやってあけりの?」
ウェドは突然大きな声で笑いだした。
「なによ!なんで笑うのよ!」
「ごめんごめん、やっぱりなと思って」
ウェドはまだ少し笑っている。
「やっぱりってなによ」
「実はな。この扉な。こうなってるんだ」
ウェドは巨大な扉に着いてあった普通の大きさの扉を開けた。
「なるほど、凄いのは見た目だけなのか」
「くだらない」
「まぁ、こんなことはどうだって良いんだ。凄いのは中身さ」
大広間の中は柱が何本も並んでいて、壁には絵が幾つも掛かっていた。天井も高く、まるで城の一室にいる様だ。
「綺麗ね」
「誰か居る」
奥のいちばん大きな絵の前にあの老人がうずくまっていた。
「はっはっはっ」
二人は笑いながら帰ってきた。ウェドの背中には大きなハンマーがあった。
「悪かったな。待たせちまって」
「気になったことがあるんですけど、地上の村を襲ったのはどんな人でしたか?」
「ローブを着ていて良く分からなかった。だが、大きな鎌を持っていた」 タクトたちは今、ウェドの道案内で地上への道に向かっていた。 「良かったな。ハンマー見つかって」
「ああ、これは俺の武器なんだ」
「どうして剣士の街なのにハンマーなの?」
「俺が何使おうが勝手だろ。あっ、ほら、あの階段が地上への道だ」
ずっと向こうの方に大きくて長い階段が見える。地上から光が差して、まるで天国への階段の様に見える。
「あそこを上れば地上だな」
「ちょっとその前にこのクォールマークの大広間に行ってみねぇか?」
「何処にあるの?」
「あの階段の右隣にあるあの扉だ」
そこには巨大な両開きの扉があった。
「あそこはこの街の住人の全員が入れるようになってんだ」
「凄いわね」
「なっ、行ってみたくねぇか?」
「良いよ。行ってみよう」
パールはタクトならもちろん断るだろうと思っていた。
「行って良いの?お友達はもういいの?」
「そんな訳無いだろう。でも、何だか行かなくちゃいけないような気がするんだ」
「よし、それじゃ行くぞ」
タクトたちはあの巨大な両開きの扉の前に立っていた。左隣には地上へと続く階段がある。
「この扉どうやってあけりの?」
ウェドは突然大きな声で笑いだした。
「なによ!なんで笑うのよ!」
「ごめんごめん、やっぱりなと思って」
ウェドはまだ少し笑っている。
「やっぱりってなによ」
「実はな。この扉な。こうなってるんだ」
ウェドは巨大な扉に着いてあった普通の大きさの扉を開けた。
「なるほど、凄いのは見た目だけなのか」
「くだらない」
「まぁ、こんなことはどうだって良いんだ。凄いのは中身さ」
大広間の中は柱が何本も並んでいて、壁には絵が幾つも掛かっていた。天井も高く、まるで城の一室にいる様だ。
「綺麗ね」
「誰か居る」
奥のいちばん大きな絵の前にあの老人がうずくまっていた。
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