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ギャラクシーラリー

[846]  フェイ  2008-10-12投稿
エピローグ


これ程ネットが発達すると様々な情報が虚実入り交じって日々飛び交っている。

荒木義夫16才は日曜日の午後パソコンのモニタの前にいた。


義夫は特に引きこもりでもなければオタクでもない。

この年頃の若者は用事がなければ部屋でゲームかパソコンでもするのがデフォルトなのだろう。


裏サイトで悪口書かれてないか?今のイジメのターゲットは誰か?皆、どこか怯えてるようでもある。


そのくせ月曜日には俺たちダチだよな?なんて、話をするのだ。


義夫は面倒なこととなるのを嫌い、適当に合わせる。

そんな自分は好きではなかったが、皆、どこかで折り合いをつけて生きているのだとなかばあきらめていた。


そんなとき、サッカーやスポーツイベントの時だけ、愛国心丸出しで、ニッポン!ニッポン!って言ってる人達に抱く一種の嫌悪感を抱く感じに似ていると思う。普段は政治家の名前すら知らないくせに。


そんなことを考えながらぼーっとしていると突然派手な画面がモニタに映った。

ちっ、しまった!へんなサイトに入ってしまったか!?


黒字に白のライン。赤い流線型の文字で、ギャラクシーラリーと書いてあった。バックには地平線を走るスーパーカー。


良かった。ワンクリック詐欺やアダルトサイトではなさそうだ。


少しほっとしたためか義夫はこのサイトに興味をひかれた。



詳細をクリックするとそこには義夫の想像もしていなかった内容が書かれていた。

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