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月の葉書2部9−6

[456]  速見  2008-10-15投稿
風紀・雷斗の手から風神と雷神が現れた。その大きさはフライシンワークよりも2体とも一回り大きかった

2体が構えたその刹那だった


ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁ

一瞬にしてフライシンワークの断末魔の叫びとともにフライシンワークは消滅した

そしてそれと同時に風紀と雷斗は仰向けに倒れた


香雲の横に………


その光景……いや風紀達の生き様を見届けたナラビはしっかりと幼い瞳に焼き付けた


が……


まだ7歳のナラビには余りにも……余りにも辛過ぎる結末だった



悲しみから両手を地面につけたナラビは涙を流した



枯れることなく



ナラビ)(終わった………何もかも………)


そう思ったナラビだったが

ジギャアァァァ

!!?


なんと、フライシンワークはまだ、生きていたのだ!!?


頭だけを残して

しかし、明らかに弱っていた


ナラビ)風紀兄ちゃん……お姉ちゃん……雷斗さんが、命を懸けて………相打ちを覚悟で攻撃したのに………


ナラビは、フライシンワークへの恐怖心よりも無念さ・悔しさが強く……唇を血が出るまで噛み締めた


頭だけとなったフライシンワークは本能だけでナラビを襲って来た

ナラビ)うわぁぁぁぁぁぁぁ


ナラビは大粒の涙を流しながら、気力が尽きるまで“消滅”のオーラを放出した


ぎやぁぁぁ……ぁぁぁぁ


フライシンワークはナラビの全力の消滅の力で完全に消滅した


しかし、それと同時に空間が崩れ始めた


しかし気力を……力を使い果たしたナラビは立ったまま気を失った

その時だった

八雲)ナラビ君!!

八雲が瞬間移動を使ってナラビの元に現れたのだ

八雲)大丈夫でしたか?ここはもう………ハッ!?

八雲は倒れている3人を見て口元を押えた

しかし悲しんでいる暇はなかった。空間の崩れが一層酷くなってきたのだ

巨大な瓦礫がまたナラビの頭上に墜ちてきた

八雲)ナラビ君!

八雲が呼び掛けるが、気を失ったナラビには聞こえなかった

八雲)クッ

八雲は、瞬間移動でナラビの元まで行き空間から脱出した

脱出した直後空間は完全に崩れ去った






3人の遺体を残して…

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