携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 好きなこと

好きなこと

[377]  キイトイ  2008-10-18投稿
彼は真面目だった

何だって簡単にこなして

誰にも思い付かないような考えを思い描いたりした

唯一…話すのが苦手だったから、きっと損ばかりしていた

何だってできるのに

つまらない人じゃないかって彼をよく知らない人からは思われていたから


私はそんな彼が好きだった

いつもの沈黙も

流れるゆるい空気も

まとわりつくような雰囲気も

ただ、彼には好きなことがあった

毎日、絵を描くこと

赤とか青とかそういうのではなく

金とか銀でもなく


そっと目を閉じて

瞬間イメージしたものを

描くだけ


彼は私にそう教えてくれた時があった

私は彼が絵を描く姿が好きだったから


ずっとそばにいたいと思ったのかもしれない

簡単なことを、嘘の言葉で塗り固めてしまうよりは

素直に描く方がいいと



感想

感想はありません。

「 キイトイ 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス