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月の葉書〜最終話〜

[524]  速見  2008-10-20投稿
雲ばぁ)そうか……辛い思いをさせてしまったな

雲ばぁは布団から上半身を起こしているナラビに謝罪をしていた

ナラビ)ううん






ナラビは先刻の戦いの出来事を皆に話した

ナラビは香雲に止血をして貰ったとはいえ、重傷には変わりなかった。脱出した後三日は目を覚まさなかった。しかも、フライシンワークの傷跡がハッキリと残して……


治療の月の葉書も月の結晶消滅と同時に砂になったみたいだ

ナラビ)それよりも雲家の人達も……

ナラビは泣くのを必死に絶えているが絶えきれず涙を流していた。何度もむせて咳をするナラビの背中を八雲がさすって慰める

戦いで生き残ったのはなんと八雲と紫雲だけだったからである
雷家は暴走して助けきれなかったみたいで瓦礫と一緒に生き埋めになった

雲ばぁ)今回の一件で相当な痛手をみな受けてしまった。結局風家と雷家はみな死に雲家も数人となってしまった

雲ばぁはお茶を啜りながら気持ちを落ち着かせようとしたが手は震えていた







その後、死んだ雲家の人達を埋葬するために皆外に出ていた。その中には玲雲や雲水もいたが、風紀たちの遺体はなかったのがナラビは無上に悔しかった

遺体が入っている棺が燃やされている風景を見て皆涙を流している

八雲)香雲さん達が命を賭して世界を……救って……くれたんですね

八雲が目を抑え泣きながら言う

その言葉に誰もが胸を痛めた





正式に埋葬した後に紫雲が

紫雲)君は今後どうするかね?ナラビ君。良かったらここに住んではみないか?

紫雲が聞くと

ナラビ)……僕はもっと…もっと強くなりたいです。ここで鍛えて下さい!この戦いで非力さがよく分かりました!!もう二度とこんな悔しい想いはしたくない!!

ナラビは声を張り上げて言った

ナラビ)そして、鍛えられたら世界中を風紀兄ちゃんみたいに旅をしたい。皆が救った世界をこの目でみたい

声をもっと張り上げて言うナラビ………まるで風紀達に伝えるかのように

ナラビ)それに……フライの一族も埋葬したいから

ナラビが空を見上げた時だった

一陣の風がナラビ達に吹いた

その風はナラビの頭を優しく撫でる様に吹いていた


〜END〜






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