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奈央と出会えたから。☆番外編☆〜おまけのページ?〜

[577]  麻呂  2008-10-22投稿

ーーねぇ、お父さん。お母さんは天国に行ったんだよね?!ーー



ーーそうだよ。お母さんは、きっと天国で聖人の事を見守ってくれているよーー


ーーじゃあ、もし僕が心臓病で死んだら、お母さんに会えるかなーー





タタタタタッッーー


『いぇ〜〜いっっ。桜っっ!!今日も遊びに来たよ。』



『あっっ。聖人君!!』



『し〜〜っっ!!また先生に見つかったら怒られちゃうからねっっ!!』



桜は、僕と同じ病院の同じ階に入院している、



色白でショートカットの可愛い女の子。


僕も桜も生まれつきの心臓病なんだ。



だけど、僕より病状の悪い桜は、いつもベッドの上。



そんな桜を、僕はいつも外に誘い出す。


『聖人君。今日もいっぱいお話しようね。』



『うんっっ。早く屋上に行こう。』



大人達の目を盗んで、僕と桜は、いつも2人で屋上に来ていた。



同い年の僕らは、まだ8歳になったばかりで、



いつも一緒に過ごした時間は、あっという間に過ぎていったよね。





『聖人君。あたしね、心臓移植しないと助からないんだって。』



『心臓移植?!』



『うん。外国で手術するんだって。でもね、それには、たくさんお金がかかるんだって。』



『ふぅん。じゃあ、桜に僕の貯金箱あげるよ。だから、手術頑張って。』



『ありがとう聖人君。あたし頑張るね。』



『うん。手術して元気になったら、桜を僕の秘密基地に案内してあげる。』



『秘密基地?!』



『うん。だから、手術して、早く元気になってね。』



『うん。約束だよ。』



『うん。約束するよ。』





ーー指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲〜〜ますっっーー

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