携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ホラー >> 怖いの…。

怖いの…。

[1000]  レア  2008-11-01投稿
「ママ〜、怖い。
声がするの。」

3歳になる娘は、毎晩寝る前にこう言っては一緒に寝たいと部屋へやって来る。


原因は分っていた。


去年生まれた次女が原因。
所謂、赤ちゃんがえり。

(大丈夫よ。お部屋でいい子にネンネして。)

そう言おうとすると先に旦那が

「大丈夫だよ。こっちおいで。」

と娘をベットの中へ招き入れる。

(まったく。甘やかさないでよ…。)

そう思いつつ、安心して眠りにつこうとしている我が子の顔はとても愛しい。

ふっくらとした微へ手を伸ばす。


「いやぁぁぁぁぁぁ〜」


目を大きく見開き、恐ろしい物を見たかの様に震えながら娘は泣き出した。

あまりの事に驚いていると、旦那が娘を優しく宥める。

隣りのベビーベットでは娘の泣き声に驚いた次女が泣き出している。
私は次女の頭を撫でてあやす。

「急にどうした?」

旦那が娘に聞く。

娘は旦那にしがみつきながら言った。


「ママがね…ママが…死んじゃったのに来るの。英美に触ろうとするの。怖いの。」


私は金槌で頭を叩かれた様に身体が痺れていた。

死んだ…。

私…死んじゃったんだ。



「英美、大丈夫。ママはお星様になって英美を見守ってくれてるって教えただろ?
それにしても祐実はさっきから何を見て笑ってるんだ?」

感想

感想はありません。

「 レア 」の携帯小説

ホラーの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス