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隙間 4

[677]  レア  2008-11-04投稿
「お前の見間違いだろ。何もいないよ。」


部屋を調べ終って、男友達が玄関のドアから顔を出した。

「でも…見たの。変な奴が踊ってたんだから。」

「…。お前疲れてんだよ。」


少し呆れた顔で彼女を手招きする。


「見てみろよ。」


恐る恐る部屋の中を覗く。


明かりの付けられた部屋は、いつもと変りなく殺風景だ。

「何か変わりあるか?」


何も変わりなかった。
何一つ変わりない。


「やっぱり私の見間違いかも」
「だろっ?少し休んだ方がいいよ。」


確かに最近、疲れていた。
思う様に営業成績が伸びず、ここの所働き詰めていた。


疲れ過ぎて幻覚でも見たのだろうか…。


友達を見送り、彼女はベットに倒れこんだ。


「はぁ〜。頑張り過ぎちゃったのかな…。」




………ショ-カ………イ…ダ…ョ………オッ………チガウ……ツレテケ…

気が付くと、夜中の3時過ぎだった。どうやら寝てしまっていたらしい。


真っ暗な部屋。


ん?
明かりを消した覚えがない。


………ョ-カ………チガウ……………ツレテケ…ツレテケヨ………ア……

心臓が止まりそうになった。

誰かいる。
部屋の中に誰かがいる。


気づかれない様に、息を潜め暗闇に目を凝らす。


何も見えない。
何も…………………!!!!!!




…………ショーカ………ダ…ョ……ツレテケ……ツレテ……クオ…………………………イヒヒヒヒヒ……

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