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奈央と出会えたから。<272>

[536]  麻呂  2008-11-11投稿

ドキドキドキドキ――



さっきまで、



聖人からの連絡が待ち遠しかったクセに――



キモチは、



早く、電話に出たくてたまらないクセに――



緊張して、



直ぐに出らんないよっっ。



『も、も、も‥‥もしもしっっ?!』



うぁっっ!!



ど‥‥どもっちゃったっっ‥‥‥。



ひゃあぁっっ☆



《‥‥‥‥‥。》



『ま、ま、ま‥‥聖人?!』



《‥‥‥奈央???どうかしたか?!

何どもってんのよ?!》



『ど‥‥どもってなんかないよ。

聖人の電話がヘンなんじゃない?!』



さすが聖人‥‥す‥‥するどいっっ‥‥‥‥‥。



《オマエ‥‥風邪ひいたか?!》



『ひいてないよ。何で?!』



《声がヘン。いつもと違う。》



『そんなコトないよ。いつもと同じだよっっ。』



《‥‥‥そっか。

ならいいケド‥‥。
ところでよ、最近何か変わったコトねぇか?!》



『か、変わったコト?!な、ないよっっ‥‥別に。』



《そっか‥‥。

奈央、ひとつ言っておくケドよ‥‥‥。》



『う‥‥うん‥‥‥。な、何?!』



《もし身の回りで何かおかしなコトがあったら、

直ぐに俺か、ミズホに言え。

分かったな?!》



『えっ?!おかしなコト???

ミ‥‥ミズホさんって???》



《例えば、誰かに呼び出されたとかよぉ。》



ドキッ――



『う‥‥うん。分かった。

何か変わったコトがあったら、直ぐに聖人かミズホさんに連絡するね。

でも‥‥ミズホさんて?!何で?!

ミズホさんは、もう卒業しちゃったのに?!』



《何でって‥‥。

あのな、

ミズホは―――》



『うん。』



ドキドキドキドキ――



《‥‥‥っつぅ‥‥‥‥‥。》



『聖人?!どうかしたのっっ?!

今どこ?!

どこからかけてるの?!』



《‥‥‥どこって‥‥‥‥。

オマエん家の前。》


えぇっっ?!



うそっっ?!

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