携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<282>

奈央と出会えたから。<282>

[504]  麻呂  2008-11-25投稿

『はぁ。いえ‥‥こちらこそ。』



アタマに手をやり、ポリポリしてる聖人を見ていると、



あはっっ♪



なんかかわいい。



だって、すごく素直なんだもん。



こんな聖人、クラスメイトの誰も知らないと思うし、



これからも、知られるコトもないと思うケド、



あたしだけが知ってる、聖人の意外な一面。



ちょっとだけ優越感。



これって彼女の特権ってヤツかな?!



『聖人君、そんなに急いで帰らなくちゃいけないの?!

朝ごはん、ウチで食べていきなさい。

私から、お父さんには電話で連絡しておいたから、心配ないわよ。』



母がニコニコしながら、エプロンを身に付けている。



『え゛っっ???

マジっすか?!

ウチの親父に電話したんですか?!』



聖人は、驚いた顔で母にそう言ってから、



あたしの方をチラリと見た。



『お母さん。聖人のお父さんの携帯番号、何で知ってるの?!

あ〜〜っっ!!もしかして!!

聖人のお父さんが毎日、お昼にお弁当を買いに来てくれるって言ってたわよね?!

そのトキに聞き出したんでしょう?!』


ちょっと、からかい半分な口調で、



あたしは、母にそう言った。



『奈央!!もう〜このコは、また!!

親をからかうんじゃないのっっ!!

学校で頂いた、連絡網があるでしょ?!
それを見れば聖人君のお家の電話番号が分かるでしょう?!』



『あはは。そうだね。でもお母さん、何でそんなムキになってるの?!

ねっ聖人?!』



あたしと母のやりとりを見ていた聖人は、



何か思い当たるふしがあったのか、



突然、ぷっと吹き出した。



『ハハハ。親父のヤツ‥‥きっと、奈央のお母さんから電話が来て、すげぇビックリしてると思いますよ。

緊張して、声上擦っていませんでしたか?!』

感想

感想はありません。

「 麻呂 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス