黒沢隼人の旅日記プロローグNO.2
『ところでお聞きしたいんですけど…』自称桜ヶ丘学園のDATA BOXの優があらたまって聞く時はいつも今話題になっている事を聞く時である。
記者が聞くように軽く握りしめた拳はオレの口元に近づけてきた。
『あなたがいま交際中の2年5組の新井友希ｻﾝが今日休んでいますが…』
『えっマジ！？』
優の言葉の途中でその友希の親友の岡本綾を探した。もう優の言葉が聞こえなくなっていた。
オレはもう友希と付き合って半年になっていた。
昨日も
『どんなコが来るのかな？楽しみだね』
というメールもきて何にも聞いていない。
だから岡本に聞けば何か分かるとおもった。
いた！！岡本がいた！！
オレは走った。岡本の元に。出来るだけ焦りを押さえ肩を ﾎﾟﾝ と叩いた。ん！？
『あのさ…友希今日来てないみたいだけど…』
『うん』
『なんか聞いてない？』
『えっ黒沢ｸﾝにも言ってないんだ。てっきり黒沢ｸﾝには言ってあるのかと思った』
『全然聞いてない。昨日もフツーにメールしてたし…いきなり過ぎる』
と思った瞬間学年主任の道川が
『おい、黒沢！上村！後藤！小口！何そこでぼったってんだっ！！働け働けっ！』
『はーい』テキトーな返事をする。にしても道川は声がデカい。このだだっ広い体育館のすべてに響き渡っていた。本当に耳に響いてうんざりした。
そしてオレ達4人はすぐ散った。でもやっぱり友希のことが気になる。
《どうしたんだろう…》
準備に集中出来ない。集中したくもないが。
準備が終わった。
本番はこれからだ。
ん……よく考えれば2年は入学式に出なくてよい。
“よっしゃ”
早く家に帰って友希に確認しなくては。しかし現実はそう甘くなかった。
記者が聞くように軽く握りしめた拳はオレの口元に近づけてきた。
『あなたがいま交際中の2年5組の新井友希ｻﾝが今日休んでいますが…』
『えっマジ！？』
優の言葉の途中でその友希の親友の岡本綾を探した。もう優の言葉が聞こえなくなっていた。
オレはもう友希と付き合って半年になっていた。
昨日も
『どんなコが来るのかな？楽しみだね』
というメールもきて何にも聞いていない。
だから岡本に聞けば何か分かるとおもった。
いた！！岡本がいた！！
オレは走った。岡本の元に。出来るだけ焦りを押さえ肩を ﾎﾟﾝ と叩いた。ん！？
『あのさ…友希今日来てないみたいだけど…』
『うん』
『なんか聞いてない？』
『えっ黒沢ｸﾝにも言ってないんだ。てっきり黒沢ｸﾝには言ってあるのかと思った』
『全然聞いてない。昨日もフツーにメールしてたし…いきなり過ぎる』
と思った瞬間学年主任の道川が
『おい、黒沢！上村！後藤！小口！何そこでぼったってんだっ！！働け働けっ！』
『はーい』テキトーな返事をする。にしても道川は声がデカい。このだだっ広い体育館のすべてに響き渡っていた。本当に耳に響いてうんざりした。
そしてオレ達4人はすぐ散った。でもやっぱり友希のことが気になる。
《どうしたんだろう…》
準備に集中出来ない。集中したくもないが。
準備が終わった。
本番はこれからだ。
ん……よく考えれば2年は入学式に出なくてよい。
“よっしゃ”
早く家に帰って友希に確認しなくては。しかし現実はそう甘くなかった。
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