セブンスゲート 〜破滅への輪郭〜
セブンスゲート 〜破滅への輪郭〜
……?……
「ひどいな…。これが、人間のする事か…！」
ここにいる、みんなを代表するかに、本城は言った。
6畳程の書斎の中は、そこいら中、血が飛び散り、五体をバラバラに切断された、無惨な男性の姿。その切り口から滲み出ている血が、黒く塊、いっそう、生々しさを象徴している…
仕事柄、こういった、死体に、何度となく、遭遇している面々。しかし、今回のそれは、稀に見る光景で、その残酷さは、人が成し得たものとは、信じ難い程だった。
「それで、仏の身元は？」
本城は、横で死体を恐々と見ている、部下の木下に聞いた。
「あ…え、えっと、害者は、この家の主人で、三島淳夫さん、54歳です」
手帳を見ながら、木下は言った。
「第一発見者は、奥さんと娘さんだそうだな？」
「ええ。昨晩、親戚の通夜に出かけた二人は、そのまま、近くの旅館に泊まっていたそうです。そして、今朝、帰宅してみると、玄関の鍵は開いており、書斎でご主人の遺体を発見したと言う事です」
「なるほどな…それにしても、通報できただけでも凄いもんだな…ま、今はショックで二人とも、気を失っているようだが、大したもんだよ」
?
……?……
「ひどいな…。これが、人間のする事か…！」
ここにいる、みんなを代表するかに、本城は言った。
6畳程の書斎の中は、そこいら中、血が飛び散り、五体をバラバラに切断された、無惨な男性の姿。その切り口から滲み出ている血が、黒く塊、いっそう、生々しさを象徴している…
仕事柄、こういった、死体に、何度となく、遭遇している面々。しかし、今回のそれは、稀に見る光景で、その残酷さは、人が成し得たものとは、信じ難い程だった。
「それで、仏の身元は？」
本城は、横で死体を恐々と見ている、部下の木下に聞いた。
「あ…え、えっと、害者は、この家の主人で、三島淳夫さん、54歳です」
手帳を見ながら、木下は言った。
「第一発見者は、奥さんと娘さんだそうだな？」
「ええ。昨晩、親戚の通夜に出かけた二人は、そのまま、近くの旅館に泊まっていたそうです。そして、今朝、帰宅してみると、玄関の鍵は開いており、書斎でご主人の遺体を発見したと言う事です」
「なるほどな…それにしても、通報できただけでも凄いもんだな…ま、今はショックで二人とも、気を失っているようだが、大したもんだよ」
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