天使の道(続)
「じゃあ、今、三日月を見ている君に一曲。」
「君ぃ〜と僕とぉ〜の間にぃ〜。」
哲の音痴な歌声が携帯電話を通って流れてくる。
歌っているのはZARDの永遠だ。
「永遠はみぃ〜え〜る〜のかなぁ〜。」
「見えねぇよ。」
私は二本目を吸っていた
「哲、お前、ご近所の迷惑考えろ。」
「つまんねぇの〜。」
「語尾をのばすな、語尾を。」
「みちるは明日仕事?」
「仕事だよ。」
空き缶に灰を落とす。
「年末はお互い忙しいな〜。」
「今の時代、仕事があるだけでもありがたいと思わなきゃね。」
哲にそう言い私は煙草を吸い続ける。
「暇人の忘年会、来れそうか?」
「今年は行けるよ。29日でしょ?」
「そうそ。」
「休み取ったから大丈夫。あんたは?」
「俺も行けるよ。」
煙草を空き缶に入れ蓋をする。
「あと一週間か。」
「真美も勇樹もくるぞ。今年はガンガン飲むから俺。」
「ガンガン飲んでゲロゲロはくんでしょ?」
「ゲロゲロはいらね−」
「まぁ、いいや。そろそろ切るよ。朝早いし、しばらくベランダにいたから体が冷えちゃったよ」
「俺があっためてあげ」
「バイバ〜イ。」
間髪入れず、電話を切って私は自分の部屋に戻った。机の上には家族の写真が一枚置いてある。
・・・・。
もうすぐ10周忌か。
私はかぶりを振って静かにベットの中に入るのだった。
「君ぃ〜と僕とぉ〜の間にぃ〜。」
哲の音痴な歌声が携帯電話を通って流れてくる。
歌っているのはZARDの永遠だ。
「永遠はみぃ〜え〜る〜のかなぁ〜。」
「見えねぇよ。」
私は二本目を吸っていた
「哲、お前、ご近所の迷惑考えろ。」
「つまんねぇの〜。」
「語尾をのばすな、語尾を。」
「みちるは明日仕事?」
「仕事だよ。」
空き缶に灰を落とす。
「年末はお互い忙しいな〜。」
「今の時代、仕事があるだけでもありがたいと思わなきゃね。」
哲にそう言い私は煙草を吸い続ける。
「暇人の忘年会、来れそうか?」
「今年は行けるよ。29日でしょ?」
「そうそ。」
「休み取ったから大丈夫。あんたは?」
「俺も行けるよ。」
煙草を空き缶に入れ蓋をする。
「あと一週間か。」
「真美も勇樹もくるぞ。今年はガンガン飲むから俺。」
「ガンガン飲んでゲロゲロはくんでしょ?」
「ゲロゲロはいらね−」
「まぁ、いいや。そろそろ切るよ。朝早いし、しばらくベランダにいたから体が冷えちゃったよ」
「俺があっためてあげ」
「バイバ〜イ。」
間髪入れず、電話を切って私は自分の部屋に戻った。机の上には家族の写真が一枚置いてある。
・・・・。
もうすぐ10周忌か。
私はかぶりを振って静かにベットの中に入るのだった。
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