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エキゾースト?

[464]  VEGO  2008-12-12投稿

ピー、ピー、ピー、ピー

午前7時。 床に色々と物が転がった四畳半ほどの部屋に時計のアラームが鳴り響く。

ガチャッ!!

布団から伸びた手が乱暴に時計を叩き、アラームを消した。

「もう朝かよ・・・。まだ3分くらいしか寝てない気がする…。」

入学式から3日。毎朝同じことを言っている。

クラスの奴らの名前はまだほとんど覚えていない。

辛うじて自分の周りの奴を覚えただけだ。

前のみつあみデブは加藤美咲(かとうみさき)。
右のギャルは伊勢紅葉(いせくれは)。
左の前髪男は白河隼斗(しらかわはやと)。
後ろの奴は未だに学校に来ていない。

あと分かるとすれば幼なじみの雪澄理奈と入学式で会ったボブ・ブローズだけだ。

入学式とは違い、今日は遅刻しないように起きた。



駅に着くとホームで理奈がケータイをいじっていた。
健助「おはよっ」

理奈「あっ おはよ〜 今日はちゃんと来たねぇ」

理奈がこう言うのもムリはない。
健助は入学式から昨日まで遅刻し続けたのだ。

健助「俺だって来る時は来るさ!」

理奈「入学式で遅れたのにそういうこと言う? フツー。」

健助「・・・・・・あ、電車来た!」

理奈「話をそらすなぁ!!」

理奈は怒りながら頬を膨らませた。
俺はそれを見て少し微笑んだ。

いつも繰り返しの生活も誰かと喋っていると楽しくなる。

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