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奈央と出会えたから。<296>

[590]  麻呂  2008-12-13投稿

『今頃気付いた?!
そうよ。さっきあたしが録音したICレコーダーは、もう既に聖人によって、京谷の手元に届いている筈よ。』



『そ‥そんな‥‥‥。』



青山さんは、



今にも泣き出しそうな顔で、そう一言漏らした。



『何をそんなに動揺してるの?!

あんたは京谷のコト、飽きたんじゃないの?!

ただのボディガードとして強い男を側に置いておきたいだけなんじゃなかったの?!

だったらいいじゃん?!

京谷に、あんたが“クサ”の栽培やってるコトもバレたって、何も問題ないだろ?!』



ミズホさんの言葉に、



青山さんは、



ただ、呆然として立ち尽くすだけだった。

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